アイスランド・エキスプローラー・クルーズ12日間の過ごし方
大西洋に浮かぶ火山の国アイスランド。荒々しい断崖絶壁の海岸線、巨大な滝、氷河など大自然のパワーに満ち溢れています。
火山と氷河の島アイスランド。そこには、地球の息吹を感じるダイナミックな大自然が息づいています。 探険船でアイスランドをぐるり一周。アイスランドの人口の3分の2が集中するレイキャビク周辺をを離れ、人里離れた小さな港や周辺の島々を訪れます。 アイスランドに息づく海鳥や鯨などの生態も間近で見学します。 乗馬体験、月面のような世界観光、氷河湖クルーズ、ホエールウォッチングなど様々なアクテビティにも参加可能。一味違う海から訪れるアイスランドへようこそ。 ここでは、アイスランドクルーズの様子をご紹介します。
レイキャビク港をいざ出港!アイスランド一周探検の始まりです!
スナイフェルネース半島の中心地スティッキホゥルムルに到着。この地の中心だそうですが、人口はたったの1,300人ほどです。今日は、エクスカーションの溶岩台地ハイキングに参加、3,000年ほど前に噴火した荒々しい溶岩台地を歩きます。溶岩は緑の苔に覆われ、神秘的な雰囲気に包まれていて、まるで妖精が出てきそうな雰囲気です。
今日は北大西洋最大の海鳥の生息地である断崖絶壁ラトゥラビャルグを訪問。ここはヨーロッパ最西端でもあります。夏の間、子育てのためにやってくるというウミドリは、パフィン、カツオドリ、ウミガラスなど。上陸して草陰から海鳥を見学すると。パフィンを発見!くちばしがオレンジ色でカワイイ。小魚を口にしていて、きっと雛にあげるのでしょう。エクスペディション・チームに聞いたら、数百万羽いて、夏が終われば、南に旅立ってしまうとのこと。鳥には国境はないのだなと、なんだか羨ましい気分に。
西部フィヨルドで最大の街イーサフィヨルズルへ。18世紀頃から交易で栄えたとのことで、アイスランド最古の建物がいくつか残り、そのうちのひとつが海洋博物館になっています。漁業を中心に栄えてきたこの地域の歴史について展示されていました。エクスカーションの乗馬体験にチャレンジ。アイスランドの馬は小さくてかわいらしく、おとなしいとのこと。ゆっくりゆっくり馬で小川や草原、黒砂のビーチを進みます。
多くの海鳥が断崖絶壁に巣を作るホットクンビャルクへ。突き出た半島の緑の大地を登りながら進みます。垂直に切り立った断崖絶壁は海にすとーんと落ち込んでいて、下を覗くと怖いです。パフィンの写真を撮るぞ!と意気込んで上陸したら、パフィンやその卵を狙うホッキョクギツネが突然現れました。この地では、弱肉強食、食物連鎖の生命のドラマが繰り広げられているのです。
北部アイスランド最大の街アクレイリに到着。活気あるアイスランド第二の都市です。ここ数日は人の少ないエリアを旅していたので、コンクリートのビルが印象的。エクスカーションに参加して、ミーヴァトン湖とゴザフォスの滝へ。この辺りは火山活動が盛んな地域で、クレーターもあり、まるで地球ではないような風景が広がります。そして、いよいよ天然温泉へ。大自然の絶景を眺めながら、のんびりと温泉入浴すればまさに極楽気分。帰路に、水しぶきを上げるゴザフォスの滝で写真を撮り、船へ戻ります。
アイスランド最北の島グリムセイ島へゴムボートで上陸。北極圏とは北緯66度33分より北のことを指し、ここは北極圏の真下にある島です。夏の間は、太陽が地平線下に沈まず、冬には地平線の上に登らないという、なんとも不思議なところである。北極圏に来たということで、北の果てにやってきた!という実感が湧きます。
ホエール・ウォッチングが盛んなフーサヴィクに到着。9世紀後半にヴァイキングがやって来て、一冬過ごしたアイスランド最古の居住地です。小船に乗り換えてホエール・ウォッチングへ出発。世界的にも有名な場所だそうで、97%以上の遭遇率と聞いて期待が膨らみます。20分くらいでクジラが姿を現しました。背広や尾びれを見せながら、間近で優雅に泳いでいます。数頭の群れをなしたイルカも見ることができました。
アイスランド東部は険しい断崖絶壁の風景が続きます。フィヨルドの最奥部にあるセイジスフィヨルズルは、背後の山に抱かれ、フィヨルドに面したとても美しいこの街です。教会や古い木造家屋が、鏡のようなフィヨルドに映り込んでいます。ここからフェロー諸島を経由し、デンマークまでフェリーが運航しています。ヴァイキングの時代、海の男たちは未知の海域に船出してアイスランドを発見しました。ここはアイスランドの東の果てですが、海に開かれた国際都市でもあるのです。
今日はいよいよ、ヨーロッパ最大の氷河ヴァトナヨークトル氷河を訪れる日!バスで大自然の風景を眺めながら氷河湖へ進みます。氷河湖の近くに来ると氷山のかけらが浮かぶ川になっていて、『わー!』という歓声が上がります。氷河湖クルーズに出発すると、青や白の美しい氷山が浮かんでいて、まさに絶景。まるでおとぎの国に迷い込んだような錯覚に陥ってしまいました。
アイスランドをぐるっと周遊して、南にあるヘイマエイ島に到着。バスツアーに参加して漁業が盛んなこの島を巡ります。沖合に見えるスルツエイ島は1963年に海底火山が噴火してできた島で、世界遺産に指定されています。一般人の立ち入りは禁止されているため、人間の影響を受けずに生態系が保持されているそう。北にあるビューポイントからアイスランド本土を眺めると、昨日訪れた氷河がよく見え、パフィンなどの海鳥がたくさん飛んでいます。その後、街へ戻る前にヘルガフェットル山へ。1973年の噴火では街の3分の1が溶岩で覆われ、今でもその時噴火した山は熱を発しています。火山は生きていると実感しました。
再びレイキャビクに帰港。同じ町なのに、出発前とは全然イメージが違います。アイスランドを一周してみて、エネルギーに溢れる生きている島なんだと実感。大西洋の孤島でありながら、独自の文化も、インターナショナルな文化も受け入れる懐の深い国でした。海はどこにでも繋がっている、そんな当たり前のことに気づかされた旅でした。
2022年 08月:07
2023年 06月:14,29 07月:14,29