南極大陸とフォークランド諸島の探検 (15泊16日)

究極のハイブリッドシップ、ロアール・アムンセン号で探検家たち憧れの南極大陸、ゾウアザラシやキングペンギンが生息するフォークランド諸島を訪れるクルーズ。

夏の南極大陸周辺に5日間滞在し上陸を試みます。氷に覆われた断崖絶壁、白く輝く氷山が浮かぶ海峡の絶景など『白い大陸・南極の美』をご堪能ください。11月は何千羽ものペンギンの求愛の季節、仲睦まじく巣を作る姿に癒されます。ペンギンの卵の孵化は12月から1月頃に始まり、2月、3月にはペンギンのヒナが成長した可愛い姿が見られるかもしれません。その頃、ホエールウォッチングの最高の季節となります。南極ならではのアザラシや鳥類など、大自然に生きる野生動物の生命のドラマが、目の前で繰り広げられます。イワトビペンギンやゾウアザラシ、オウサマペンギンの繁殖地であるフォークランド諸島にも寄港します。首都ポートスタンレーでの英国風の街並みをのんびり散策するのも楽しいひとときです。

対象
ひとり旅 大人の旅 野生動物 冒険 絶景 ハネムーン
クルーズ日数
15泊16日
使用する船
RA ロアールアムンセン ,
出発日

2022年
11月:07,21
12月:05,19

2023年
03月:11
11月:02,16,30
12月:14

2024年
02月:24

おすすめポイント

©John Sikorski
©Andreas Kalvig Anderson
©Hurtigruten
  1. 南極大陸周辺に5日滞在し、ボートで上陸またはクルージング。(1日1~2回)
    夏の南極大陸の魅力をじっくり堪能できるコースです。
  2. ペンギン、アザラシなど、南極ならではの動物たちの生態を間近で観察。
    氷山や澄んだ空、南極の自然が織り成す絶景を心ゆくまでお楽しみいただけます。
  3. イワトビペンギンやゾウアザラシ、オウサマペンギンの繁殖地であるフォークランド諸島に寄港。
    英国風の街並みがかわいい首都スタンレーも訪問。

日程

1日目 ブエノスアイレス アルゼンチンの首都ブエノスアイレスは、活気にあふれた魅力的な街です。地元の人たちはその活気の源が、そこに住む人々のオープンで融和的なコミュニティのお陰であると考えています。ポルテーニョ(港湾労働者)と呼ばれる住民たちは世界中から集まり、さまざまな文化を持ち寄りました。その結果、ロマンス音楽、生活に密着したタンゴ、マラドーナに熱狂するサッカーファン、旧世界のコロニアル建築、そして風味豊かなラテン料理が融合し、人々を心酔させる魅力的な街となったのです。

市内のホテルで一泊し、翌朝のフライトに備えましょう。到着時間によっては、この活気ある首都を少し散策する時間があるかもしれません。1908年に建てられた美しいオペラハウス、コロン劇場を訪れ、歴史あるカフェ・トルトーニでパリ風のコーヒーとチョコレートたっぷりのチュロスをお楽しみください。ラ・ボカ地区にあるカミニートは、カラフルなストリートミュージアムで、賑やかなマーケットやレストランが軒を連ね、フォークダンスやタンゴのライブショーも開催されています。パレルモの高級住宅街には、バーやクラブがたくさんあり、夜遅くまでパーティー気分を味わうことができます。

バケーションをもっと楽しみたい方は数日前に到着し、有料のプレ・プログラムでワイルドなパタゴニアを探検することもできます。
ブエノスアイレス泊
2日目 ブエノスアイレス
ウシュアイア
ベースキャンプとなる探検船に、いざ乗船!
出発予定時刻は午後7時です。

今日は朝早く起きましょう。ホテルのロビーに集合し、ウシュアイアへのフライトのため空港に向かいます。ウシュアイアはアルゼンチンのティエラ・デル・フエゴ州の州都で、マルティアル氷河の雪山を北の背にし湾岸に広がる港町です。ウシュアイアは世界最南端の都市を名乗っていますが、実はチリの他の2つの都市がその名を主張しています。この港には、洋上のベースキャンプ、MSロアール・アムンセンが待機しています。乗船するとエクスペディション・チームの紹介と安全衛生に関するブリーフィングが行われます。その後は船内を見学し、のんびりキャビンでお寛ぎください。ウェルカムディナーの後はいよいよ冒険の始まりです。
船中泊
3-4日目 ドレーク海峡 南極大陸に到着するまで2日間の洋上航海が続きます。この2日間は船上でリラックスしたり、準備をしたりするのにちょうど良い時間です。

サイエンス・センターでは、これから始まる探検の準備を万全にするために、エクスペディション・チームによるレクチャーが始まります。彼らはそれぞれ異なるテーマの専門家であり、魅力的な話や情報の宝庫であることがおわかりいただけるでしょう。ペンギンやアザラシが近づいてきたら、IAATOが承認した持続可能なプロトコルに従ってください。IAATOのガイドラインの一環として、なぜ南極大陸に上陸する際には殺菌されたゴム長靴を履き、事前に衣服にゴミが付着していないかを徹底的に確認するのか、その重要性を学びます。

また、船内には快適性を高めるための様々な設備が整っています。ジムやオープンデッキで健康管理をしましょう。サウナで汗を流し、ウェルネス・スパで心地よいマッサージを受けることもできます。船内には3つのレストランがあり、それぞれ異なるコンセプトの料理が楽しめます。また、エクスプローラー・ラウンジ&バーは、ワインや発泡酒を片手に寛ぐのに最適な場所です。探検がエキサイティングだからといって、ラグジュアリーでないわけではありません。
船中泊
5-9日目 南極 見渡す限りの南極大陸は、手つかずの雪と氷に覆われた美しい世界です。大棚の一部であり水面上にそびえ立つ美しい氷の塊は、太古の氷河が風と太陽によって青く輝く氷山となりました。ここは人間の影響が及ばない別世界であり、クジラ、ペンギン、アザラシなどの野生動物の楽園なのです。

南極の氷の風景も季節によって変化するように、野生動物もまた変化します。例えばクジラは10月から1月にかけて種類も数も増え、2月から3月にかけてピークに達しホエールウォッチングの絶好の機会となります。この時期になると海中に大量にあるオキアミを目当てに多くの魚やクジラが集まり、それを目当てに集まるシャチなど多種多様な生物たちがまさに餌取り合戦を繰り広げます。11月に訪問すれば何千羽ものペンギンが求愛し巣を作る様子を見ることができるかもしれません。また、12月には、心奪われるようなかわいいヒナの姿を見ることができます。ペンギンと違って空を飛ぶ鳥は、夏の間中さまざまな生態を見せます。熱心な鳥類学者は、通常、ウ、サギ、シラサギなど多くの鳥を求めてやってきます。

5日間という短い期間ではありますが、南極大陸の神秘的な瞬間や目を見張るような風景を存分に味わってください。南極大陸に上陸して、遠くの白い山々を眺め、小さなボートに乗っていると、ウェッデルアザラシのつがいが大きな瞳でこちらを伺っています。また、カヤックやスノーシュー、キャンプなど、天候に左右されることもありますが、ワクワクするようなオプションのアクティビティも抽選で参加することが可能です。南極には数多くの一生に一度の体験が待っています。上陸場所は経験豊富な船長が、南極半島とその周辺の島々の数多くの候補地からベストな場所を選んで決定します。

船内や上陸時、小型探査艇で氷山や流氷へ近づく際にも、エクスペディション・チームによるレクチャーが行われる予定です。氷河学や気候変動が南極の棚氷に与える影響、捕鯨時代から国際平和条約下の現在に至るまでの南極大陸の歴史など、さまざまなトピックを取り上げる予定です。このようなチームの知見は、冒険クルーズでは非常に貴重であり、あなたの発見心を100倍にしてくれることでしょう。

また、野生動物や風景を撮影するプロのカメラマンに、写真のクオリティを上げるコツを教えてもらうのも良いかもしれません。これらの技術は、市民科学プログラムに参加する際に必ず役に立ちます。ハッピー・ホエールプロジェクトでは、クジラを見つけた時に撮影した写真を世界規模のデータベースにアップロードし、研究者がクジラの移動パターンや個体群全体の健康状態を追跡するのに役立てることができます。つまり、撮影した写真は貴重な思い出になるだけでなくより大きな貢献ができるのです。
船中泊
10-11日目 ドレーク海峡 南極大陸を離れ、船は進路を北へ取ります。ドレーク海峡を越える2日間は、南極で撮影した素晴らしい写真を整理やメモリーカードの空き容量の確認など、まだ終わらない冒険の準備をしましょう。あるいは、南極での思い出をもとにペンギンや動物たちの絵を描くサークルや、船員たちが使う複雑なロープの結び方を習うワークショップに参加することもできます。

サイエンス・センターでは、フォークランド諸島で過ごす数日間に向けてエクスペディション・チームのプレゼンテーションが行われることもあります。フォークランド諸島の歴史や、美しいビーチに生息する鳥類など、さまざまなレクチャーが用意されています。レクチャーの合間には、科学センターの最新鋭の顕微鏡を使って、水のサンプルを細胞レベルで観察することもできます。オキアミや植物プランクトンなど、さまざまなミクロの生命体を発見するチャンスです。これは市民科学プロジェクトの取り組みにもつながっています。
船中泊
12-14日目 フォークランド諸島 遠く離れたフォークランド諸島は、東フォークランドと西フォークランドの2つの主要な島と800近くの小さな島々に分かれています。長年、イギリスとアルゼンチンが領有権を主張してきましたが、両者ともが、この島々をめぐって議論するには十分な理由と意味があるのです。

南極での体験と同様に、フォークランド諸島での3日間の探検も、各日の正確な上陸地点はその時の現地の状況によって決定されます。南極大陸の不毛な白い風景から一転、草原が広がり、ワイルドフラワーが咲き乱れ、白砂のビーチやターコイズブルーの海が広がる景色に少しほっとするかもしれません。しかし、数千羽のペンギンを見ることができるという点では、南極大陸と変わりません。ペンギンのコロニーを見学する時、オットセイの家族が混じっている様子も見られるかもしれません。ペンギンたちの邪魔にならないように、定められた十分な距離を保って観察しましょう。

家族経営の農場が点在し、島の人口の5分の4が暮らす東フォークランド州の州都スタンレーでは、1週間以上ぶりに文明のきざしを感じるかもしれません。赤いバスが走り、古き良き時代の雰囲気が残るパブでは英国ビールを片手に楽しい会話が弾むでしょう。
船中泊
15日目 洋上航海日 いよいよ冒険に満ちた旅も終盤です。最後の1日は思い思いに過ごしてください。バーで、この旅で知り合った新しい仲間たちと酒を酌み交わし、エクスペディション・チームのメンバーと冒険談を交わしましょう。現代の探検家たちについても理解が深まるかもしれません。アラカルトレストランでのお食事やウェルネス・スパでのトリートメントもお楽しみいただけます。デッキで波を眺めながら航海のハイライトを懐かしく思い出していると、あっという間に一日が過ぎていきます。 船中泊
16日目 ウシュアイア
ブエノスアイレス
ウシュアイア到着予定時刻は午前8時です。

2週間にわたる南極とフォークランド諸島の探検を楽しんだ後、ウシュアイアに帰港します。この壮大で感動的な旅を通じて、私たちは共に多くのことを体験し学びました。別れを惜しむ時、涙を流すこともあるかもしれません。

私たちと共に経験したことが、持続可能な探検の方法やその可能性について、新たな発見として心に刻まれたのであれば幸いです。この冒険が私たち一人ひとりの意識を変え、がかけがえのない生息地とそこに住む素晴らしい野生動物たちを守るために何をすべきか考えるきっかけとなりますように。

ウシュアイア空港へ移動し、空路ブエノスアイレスへ。ブエノスアイレスからそのまま飛行機で帰国するか、さらに冒険を続けるかをお選びいただけます。せっかくアルゼンチンに来たのだからもっと満喫したいと考える方は、オプショナルツアーで壮大なイグアスの滝を訪れるのはいかがでしょうか?
 

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©Franz Gingele

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